新世代のオーデマ ピゲ ロイヤル オーク オフショア登場

時代が再び活気ある時を刻み始め、その高揚感と新たな気分とともに腕元の時計も一新したくなる。注目はスイスの名門オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」だ。1972年に誕生し、“ラグジュアリースポーツ”という新ジャンルを打ち立てた金字塔「ロイヤル オーク」の革新性を受け継ぎ、93年に初登場した。2021年にデザイン、ムーブメントとも刷新されたロイヤル オーク オフショアの新作の詳細を紹介する。(文・柴田 充 写真・奥山栄一)

ケース径、文字盤デザインとムーブメントを一新

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
2022年の新作。オーデマピゲ コピー新型自社製キャリバー4401を搭載し、クロノグラフは従来の縦から横配列に変更した。存在感ある新しいケースサイズに、特許取得のストラップ交換可能システムを採用し、TPOに合わせて容易に交換できる。ステンレススティール、ケース径43mm、10気圧防水、自動巻き、パワーリザーブ約70時間。

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 1993年当時の高級時計の常識を超えた42㎜の大径ケースにクロノグラフを備えたロイヤル オーク オフショアのマッシブなスタイルは、“ビースト(野獣)”のニックネームが付けられたほど。だが確実に時代を捉えたことが分かるまでに時間はかからなかった。2000年代初期には44㎜というさらに大径のケースを加え、今年の新作はそれ以来初の大幅な刷新になる。

 最大のトピックスは、レギュラーモデルの42㎜と44㎜のラインアップに加わった43㎜というケースサイズと、シンボルであるクロノグラフ・サブダイヤルのレイアウトが縦配列から3時位置、6時位置、9時位置の横配列に変わったことだ。さらに文字盤を彩る“メガタペストリー”のパターンも見直し、よりシャープなピラミッドはそれぞれをクロスパターンでつなげた。

 さらにサテンブラッシュで仕上げた頂上のスクエア・インデックスが深みある奥行きを演出し、スポーティーな躍動感が伝わってくる。その12時位置に配したロゴも、従来のシグネチャーからゴールドのAPイニシャルのアプライドに変わり、すっきりとしたモダニティーが漂う。

印字ではなく、別部品で構成するアプライド・インデックス/ロゴを採用。立体的で視認性が高い高級時計ならではの仕様
 実際に着けてみると、見た目以上に新鮮な印象に驚かされる。角型プッシュなど44㎜径譲りのダイナミックさはそのままに、わずか1㎜の違いでフィット感が全く異なるのだ。細部をブラッシュアップした洗練のデザインに、縦方向に滑らかにカーブを描くベゼルとサファイアクリスタルもその印象を深めるのに一役買っているのだろう。これまでそのボリューム感から手にするのをためらってきたファンにもお薦めだ。

 例えばデフォルトのラバーストラップから、オプションのレザーストラップに換装してもいいだろう。スモークブラウンのダイヤルに合わせて薄いブラウンを選べば、がぜんビジネス寄りのルックになる。スマートカジュアルなスーツにも違和感なく、その力強さは相手にも絶大な信頼感を与えるに違いない。そして世界三大高級時計ブランドと称えられるステータスと気品は、ビジネスの成功をサポートしてくれるだろう。

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