ボーム&メルシエが新たな機能《Virtual Try-On / ヴァーチャル・ウォッチ機能》

ボーム&メルシエが《Virtual Try-On / ヴァーチャル・ウォッチ機能》により、「リビエラ」コレクションの時計をブランドウェブサイトで直接試すことのできる革新的なシステムを導入します。これは、ソーシャルメディアやアプリなどを介さず、また手首に何かを装着することなく利用できるシステムです。この進歩した拡張現実のテクノロジーは、メゾンに根付く革新的な精神と“お客様さまの期待に最大限寄り添う”というその究極の目標を体現しています。190年以上の時計製造ノウハウを持つメゾンにとって世界初の試みです。

ヴァーチャル・ウォッチ機能》は、スマートフォンのカメラを使って、ボーム&メルシエのウェブサイトで紹介されているアイコニックなコレクション「リビエラ」の様々な時計を手首の上で試すことができます。装着希望のモデル専用のページにアクセスし、お手元のスマートフォンのカメラ機能を立ち上げ、スマートフォンの後ろに手首を移すと、まるでマジックのように「リビエラ」モデルが登場し手首に映し出され現れます。この斬新で唯一無二のシステムは、ソーシャルメディア、アプリのダウンロード、手首へ何か装着することなく、ウェブブラウザを使ってすべてのスマートフォンで対応可能です。選択された時計はすべての角度から見ることができ、またリモートでのプレゼンテーションが可能となり、お客様にとっての利点を第一に考え完成したシステムです。お客様はコレクション内の様々なモデルを試し、ご自宅やその他の場所から、お一人でも、または、他の方々のアドバイスを受けながらゆっくりと時計を選ぶことができます。簡単で気軽に時計の試着を楽しんでいただけます。

「現在知られているすべての拡張現実と異なり、ボーム&メルシエはウェブサイトから直接お客様が気軽に試着体験ができる新しいシステムを提案する初のメゾンです。アプリのダウンロードや手首への装着は一切必要としません。どんなスマートフォンからでも行っていただけます。お客様に真の付加価値を提供できるこの機能的なテクノロジー、ヴァーチャル・ウォッチ機能を活用し、e コマースに対してさらに身近に、気軽に、そして遊び心溢れる体験をしていただくためのさらなる一歩だと考えます」と、ボーム&メルシエのデジタル・ディレクターのAykut Tunca / アイク・トンカは語ります。

技術面におけるイノベーションは、常にボーム&メルシエのDNAの一部であり、お客様への最高のサービスのためでもあります。時計製造における技術とデザイン性は変わることなく、常に、現代的、機能的、そしてシンプルさを取り入れています。この精神から、ボーム&メルシエ 時計 コピー革新的な素材とコンセプトを採用した自社製のボーマティック・ムーブメントが開発されました。このムーブメント自体がテクノロジーの進歩であり、特にデザイン面から機能面まで、お客様のタイムピースに対する期待に最大限に応えるために開発されました。

 現在、《ヴァーチャル・ウォッチ機能》は、アイコニックコレクションである「リビエラ」のみが対象ですが、今後ボーム&メルシエの他のコレクションにも適用される予定です。1973年、初代リビエラの発表以来、この伝説的なタイムピースを通してボーム&メルシエは、デザイン、シェイプ、時計製造技術におけるそのノウハウを表現し続けています。そのフィロソフィーに忠実な「リビエラ」は、2021年4月のWatches&Wondersで、幅広いバリエーションを取り揃えよみがえりました。大胆で、ユニークなフォルムの「リビエラ」は、現代版としての機能を備えながらも、多くのリビエラファンの期待に応えるべく、《ヴァーチャル・ウォッチ機能》という画期的なシステムを通してより多くの方に試着体験をお届けいたします。心惹かれるお気に入りの一本を是非みつけてください。

新世代のオーデマ ピゲ ロイヤル オーク オフショア登場

時代が再び活気ある時を刻み始め、その高揚感と新たな気分とともに腕元の時計も一新したくなる。注目はスイスの名門オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」だ。1972年に誕生し、“ラグジュアリースポーツ”という新ジャンルを打ち立てた金字塔「ロイヤル オーク」の革新性を受け継ぎ、93年に初登場した。2021年にデザイン、ムーブメントとも刷新されたロイヤル オーク オフショアの新作の詳細を紹介する。(文・柴田 充 写真・奥山栄一)

ケース径、文字盤デザインとムーブメントを一新

ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ
2022年の新作。オーデマピゲ コピー新型自社製キャリバー4401を搭載し、クロノグラフは従来の縦から横配列に変更した。存在感ある新しいケースサイズに、特許取得のストラップ交換可能システムを採用し、TPOに合わせて容易に交換できる。ステンレススティール、ケース径43mm、10気圧防水、自動巻き、パワーリザーブ約70時間。

rasupakopi
 1993年当時の高級時計の常識を超えた42㎜の大径ケースにクロノグラフを備えたロイヤル オーク オフショアのマッシブなスタイルは、“ビースト(野獣)”のニックネームが付けられたほど。だが確実に時代を捉えたことが分かるまでに時間はかからなかった。2000年代初期には44㎜というさらに大径のケースを加え、今年の新作はそれ以来初の大幅な刷新になる。

 最大のトピックスは、レギュラーモデルの42㎜と44㎜のラインアップに加わった43㎜というケースサイズと、シンボルであるクロノグラフ・サブダイヤルのレイアウトが縦配列から3時位置、6時位置、9時位置の横配列に変わったことだ。さらに文字盤を彩る“メガタペストリー”のパターンも見直し、よりシャープなピラミッドはそれぞれをクロスパターンでつなげた。

 さらにサテンブラッシュで仕上げた頂上のスクエア・インデックスが深みある奥行きを演出し、スポーティーな躍動感が伝わってくる。その12時位置に配したロゴも、従来のシグネチャーからゴールドのAPイニシャルのアプライドに変わり、すっきりとしたモダニティーが漂う。

印字ではなく、別部品で構成するアプライド・インデックス/ロゴを採用。立体的で視認性が高い高級時計ならではの仕様
 実際に着けてみると、見た目以上に新鮮な印象に驚かされる。角型プッシュなど44㎜径譲りのダイナミックさはそのままに、わずか1㎜の違いでフィット感が全く異なるのだ。細部をブラッシュアップした洗練のデザインに、縦方向に滑らかにカーブを描くベゼルとサファイアクリスタルもその印象を深めるのに一役買っているのだろう。これまでそのボリューム感から手にするのをためらってきたファンにもお薦めだ。

 例えばデフォルトのラバーストラップから、オプションのレザーストラップに換装してもいいだろう。スモークブラウンのダイヤルに合わせて薄いブラウンを選べば、がぜんビジネス寄りのルックになる。スマートカジュアルなスーツにも違和感なく、その力強さは相手にも絶大な信頼感を与えるに違いない。そして世界三大高級時計ブランドと称えられるステータスと気品は、ビジネスの成功をサポートしてくれるだろう。

インタビュー A.ランゲ&ゾーネ商品開発ディレクター「アントニー・デ・ハス

細かなリファインが際立つ、新しい“ルーメン”
A.ランゲ&ゾーネ商品開発ディレクター。1967年、オランダ生まれ。89年にクリスチャン・ホイヘンス技術学校を卒業後、IWCを経て、ルノー・エ・パピ(現オーデマ ピゲ ル・ロックル)に入社。リピーターやトゥールビヨンといった複雑時計の設計に携わる。2004年、A.ランゲ&ゾーネに入社。ティノ・ボーベとともに、さまざまな新製品の開発に当たる。14年より現職。商品開発ディレクターとして、ムーブメントだけでなく、外装やデザインまでコントロールする。
「この時計が搭載するムーブメントは『ツァイトヴェルク・デイト』の進化形だ。ただし、デイト表示を取っただけではなく、地板なども設計し直した」。併せて、蓄光塗料を載せるにあたって、細かなモディファイを加えたという。

「時・分の表示ディスクに蓄光塗料を載せると厚みが増して、干渉してしまう。そのため、ルーメンはディスク同士の間隔を少し広げた。ただし、オデュッセウスほど塗料を厚くするとやはり引っかかってしまうため、印字は少し薄くした」

 時・分のディスクを見ると、蓄光塗料を盛った印字は周囲にまったくにじみがない。一度、ホワイトを印字した後、その上から蓄光塗料を載せているとのこと。蓄光塗料の印字の質は、似たものの中でずば抜けて良い。文字盤そのものもかなり良質だ。

「厚さ1mmのサファイアクリスタルをレーザーでくりぬいて文字盤にしている。表面処理をした後、印字はスイスで行っている。歩留まりは厳しくて、50枚製造した文字盤のうち、27枚しか残らない」

 ケースの作りにも感心させられた。素材に選ばれたハニーゴールドは、硬くて退色しにくいが、溶接ができない。ラグとケースの隙間は溶接仕上げと勘違いするほど密だが、デ・ハス曰く「これも今までと同じくネジ留め。やはり溶接は不可能だよ」とのこと。蓄光塗料にせよ、サファイアクリスタル文字盤にせよ、ハニーゴールドケースにせよ、今までにあるものだ。しかし、仕上げはもう一段良くなった。

 文字盤の低い歩留まりが示す通り、本作はあくまで好事家向け、より正確に言うとA.ランゲ&ゾーネ コピーのコレクター向けの限定品だ。しかし、搭載するムーブメントは、今後通常版に転用されるだろう。

「昔のルモントワールは効率があまり良くなかったので、改善したかった。ルモントワールを1分間で作動するように改めて、テンワの慣性モーメントも少し落とした。以前は22.85㎎/㎠だったが、今は17㎎/㎠。テンワ自体は変えなかったが、マスロットを少しだけ軽くした。その結果、時・分が切り替わる際も振り角は落ちないし、パワーリザーブも約72時間に延びたよ」

https://www.supakopitokei.com/alangesoehne_copy206.html

 抜かりなく細部を詰めてきたA.ランゲ&ゾーネ。本作の価格は途方もなく高いが、その仕上がりには脱帽だ。

ロレックスにしか使われていない夜光塗料「クロマライト」の秘密

王道中の王道ROLEX。日本一、いや世界一知名度が高いロレックスですが、みなさんはロレックスのこと、ちゃんとご存知ですか? あなたはどのロレックスがお好み? ロレックス愛用者の投稿写真をもっと見る なんとなくカッコイイから、資産価値が高いからと言って選ぶのはもったいない。なぜなら大人の男性にとっては身に着ける腕時計はご自身のステイタスとも直結します。 今回お話しするのは、ロレックスが独自に開発・特許を取得した夜光塗料「クロマライト」につついて。

そもそも夜光塗料ってなんで開発されたの?

今では当たり前の存在になりましたが、そもそも、暗闇で光る時計が開発された経緯はご存知ですか? そのはじまりは1910年代の頃まで遡ります。当時はまだ街灯が今ほど整っていない時代。辺りが暗くなると文字盤から時間を読み取るのが難しかったことは容易に想像できますね。 そこで、長短針とインデックスが光るようにすることによって、暗闇でも時刻が分かるようにしようと時計にも夜光塗料が採用されました(夜光の機能は軍隊で昼夜問わずに日々ミッションを遂行する方達にとっては特にかかせないものでした)。

夜光塗料は一種類ではない

現在までには様々な夜光塗料が開発されています。 それぞれの由来や特徴を説明すると長くなりますので、こちらではかなりざっくりまとめますが…腕時計に使用されている ラジウム(~1960年代)→トリチウム(~1990年代)→スーパールミノバ(2000年頃~)と変遷をたどります。 ※夜光塗料には2種類、『自発光塗料』と『蓄光塗料』と呼ばれるものがあります。自発光はその名の通り、塗料自ら光るものです(ちなみに明るい所ではわかりにくいですが、常時光っています)。 蓄光は読んで字のごとく「光を蓄える」ものですから、周りの光を吸収し蓄える事で発光しています。 ・自発光塗料:トリチウム ・蓄光塗料:スーパールミノバ、クロマライト に分類されます。

クロマライトの利点や特徴は? いつから採用された?

ロレックスでは2007年頃からは独自に開発・特許を取得した蓄光塗料「クロマライト」を採用。スーパールミノバが緑色の光を放つのに対して、ピーコックブルーと呼ばれる鮮やかな青い光を放つのが特徴です。 クロマライトの発光時間は、一般的な蓄光塗料の約2倍で、8時間以上も持続するんですね。 2007年に発売されたミルガウスやオイスターパーペチュアルのカラーインデックスからクロマライトは採用されていますが、2008年に登場したディープシーによってクロマライトの知名度は大きく広まりました。 水中のような暗い場所でも視認性を保つことが必要とされるダイバーズウォッチには明るくて見やすく、長時間光り続けるクロマライトはかかせない存在と言えますね。 実用時計であることを哲学にしているロレックス。やはり夜光塗料においてもイノベーターだったんですね。